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お悩み改善例

左頸背部の慢性筋緊張による頭痛・眼痛症例に対する徒手療法の効果 年齢:30代 性別:男性 仕事内容・趣味:工場品質管理業務。長時間にわたるデスクワークや細かい作業姿勢が多い。

主症状

慢性的な肩こりに加え、頭痛および左目奥の痛み。特に左側に症状が偏在。

随伴症状

左背部にも痛みを自覚。

検査

頸部の運動検査にて左側の可動域制限と運動時痛を確認。屈曲、回旋、側屈いずれも左方向に制限が強い。

治療

徒手療法(MT-MPS)を中心に施術。
頚部を中心とし、連動する肩甲帯・脊柱起立筋群・臀筋群にもアプローチを実施。
特に僧帽筋上部線維、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋、板状筋群に重点を置き、筋緊張の緩和、血流改善を促した。

治療頻度および治療期間

1月2日に発症。
1月6日に初診。
2週間に1回の頻度で施術を行い、4回目(約2か月後)にて症状ほぼ消失。

経過および考察

治療開始後、1回目施術後から肩こりの軽減を自覚。
2回目では頭痛頻度が減少、3回目以降で目の奥の痛みも大幅に緩和。
4回目終了時点で、日常生活に支障をきたす症状は消失。
解剖学的に見ると、頚部と肩甲帯の筋群は互いに密接に連動しており、僧帽筋上部線維・肩甲挙筋・胸鎖乳突筋が過緊張を起こすと、頭頚部への血流障害や神経圧迫を引き起こす。
とくに、頚神経叢から分岐する大後頭神経や小後頭神経の絞扼は、頭痛や眼痛を誘発するメカニズムとして知られる。

また、運動学的には、頚部・肩甲帯のアライメント不良により、背部筋群(広背筋、脊柱起立筋群)の持続的な伸張ストレスが生じ、これが左背部痛へと波及したと推測できる。
このため、症状改善には局所治療だけでなく、肩甲帯から脊柱・骨盤帯を含めた全体的な運動連鎖を考慮したアプローチが必須だった。

生理学的には、徒手療法により筋緊張緩和と同時に局所血流が改善され、疼痛物質(ブラジキニン、プロスタグランジン)の除去が促進された結果、症状緩和につながったと考える。

【初診時治療前】

【初診時治療後】

まとめ

本症例は、長期間にわたる頚肩部の筋緊張と、それに伴う二次的な血流障害・神経絞扼が原因で発生した頭痛および眼痛症例であった。
局所症状にとらわれず、頚肩帯・脊柱・骨盤帯を包括した徒手的治療を施したことで、短期間での症状改善が得られた。
頚肩部の筋緊張による慢性頭痛や眼痛は、単なる局所マッサージでは十分な効果が得られにくく、解剖学・運動学・生理学に基づいた全身バランスの評価と施術が必要であることを改めて示す症例であった。

施術内容および費用

治療による血流改善のため、一時的に筋肉痛のような症状や倦怠感を感じることがある。

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