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膝蓋腱炎
ジャンプなどの反復によって膝蓋骨(お皿)の下部にある膝蓋腱に疼痛を生じる疾患でジャンパー膝の典型例。
原因は着地動作時に大腿四頭筋(太ももの前面の筋肉)の遠心性収縮が起こり、この筋肉が付着している膝蓋骨の付着部にストレスがかかり発生します。
従って、この筋肉を中心に治療し血流、循環改善することで痛みを改善していきます。もしスポーツや運動をしているのなら、入念なウォーミングアップ、運動後のアイシング、ストレッチを行うようにした下さい。
当然、痛みが強いケースや症状が中々軽減しない時はスポーツ活動の制限をしていきます。
よく大腿四頭筋の筋力増強を指導する治療家がいます。筋力が弱いから痛みが発生する、腹筋・背筋が弱いから腰痛がある。だから、筋肉を鍛えて筋肉の鎧を身につければ痛みが治まるといった風潮を見聞きします。
この考え方には注意して下さい。全く理屈が通っていません。よく考えてみて下さい。この考え方に基づくと筋力の強い方は痛みが無く、筋力の弱い方は痛みが発生するということになります。そんことはありませんよね。筋肉のムキムキの男性やスポーツ選手でも痛みがある方がいますし、細い女性やスポーツが苦手な筋力が弱い方でも痛みがある方がいます。
もちろん、筋肉を使うことは非常に大切になります。筋肉を使うことで筋肉のポンピング作用が働き血流、循環改善し痛みを発生させている化学物質を代謝させることになります。その結果症状が軽減します。何でもかんでも、やみくもに鍛えれば良いというわけではありません。