▪️入通院慰謝料

交通事故で整骨院や整形外科への入院や通院をせざるを得なくなったことによって生じる精神的苦痛に対する慰謝料です。

例えば整骨院に通院することで、自賠責保険からもらえる通院慰謝料は「日額4,300円×通院日数」です。

通院期間と実際の通院日数によって計算方法は変わりますが、通院を継続することにより慰謝料が増額される仕組みになっています。

▪️後遺障害慰謝料

交通事故により後遺障害が残ったことで、今後も受け続ける精神的苦痛に対する補償です。

後遺障害慰謝料額は、14段階ある後遺障害等級に応じて決まります。

この後遺障害の認定をもらうには医師の診断書が必要です。

そのため、堺市北区くらまえ鍼灸整骨院では当院への通院と同時に整形外科への通院をしていただくよう指導させていただいています。

▪️死亡慰謝料

死亡事故の場合に請求可能です。

被害者の家族内の立場に応じて相場が決まります。

▪️その他

その他にも「治療関係費」「休業損害」「逸失利益」「葬祭費」の補償を受けることができます。

この中には、整骨院へ通院したときの治療費や慰謝料の補償も含まれています。

▪️請求相手の自賠責保険と対人賠償責任保険

車の同乗者が請求した慰謝料・損害賠償金は、請求相手の加入する自賠責保険と対人賠償責任保険(任意保険)から支払われます。

ケガ(傷害)に対する金額は120万円までは自賠責保険から、それ以上の金額は対人賠償責任保険(任意保険)から支払われます。

整骨院や整形外科へ通院している場合、実際の支払いは全額一括で請求相手の任意保険会社から支払われることが一般的です。

▪️同乗者の運転者が入る人身傷害補償保険

同乗していた車の運転者が加入する任意保険に「人身傷害補償保険」が含まれていた場合、同乗者もその保険から保険金を受け取ることができます。

▪️同乗者の運転者が入る搭乗者傷害保険

契約中の自動車の搭乗者、つまり運転者を含めた同乗者全員が補償を受けることができます。

また、他の保険金や賠償金が支払われている場合も、それらの影響を受けずに保険金を受け取ることができます。

なお、受け取る保険金額は契約時に「定められた金額」となります。

人身傷害補償保険の保険金よりも早くもらえるため、いち早くお金が必要な場合に役立ちます。

▪️同乗者自身・家族の人身傷害補償保険

事故車の同乗者自身や同乗者の家族が人身傷害補償保険に入っていれば、保険金を受け取れることがあります。

人身傷害補償保険はプランによって、「他人の車に乗っていて事故に遭った場合も補償対象」となることがあります。

どのようなプランに加入しているかを確認するようにしてください。

たとえ、事故車の同乗者であったとしても上述した加入している自動車保険により治療を受けることができます。

被害者の場合は原則0円で治療することができますので、お気軽にご相談ください。

分からないことなどは、当院にてサポートさせていただきます。

交通事故はいつ遭遇するか分かりません。どんなに注意していても自分が被害者になるのか、加害者になるのか、また車に同乗していて事故に遭うこともあります。

そのときの備えとして任意保険への加入はした方が良いといえるでしょう。

自動車の任意保険加入率は2011年で78.2％、2021年で88.4％と少しずつ増加しています。

任意保険の加入は「もしものときの備えとして重要だ」と捉える方が増えているといえます。

しかし、バイクの任意保険加入率(対人賠償責任保険)は2021年で44.8％と自動車の加入率と比較すると半分にとどまっています。

交通事故による過去の高額賠償をみても5億円以上の判決を言い渡されている例もあります。

見方をかえると、もし交通事故に遭い被害者の場合、加害者が自動車の場合は10台に1台は任意保険に加入していません。

バイクにいたっては10台に半分以上は任意保険に加入していないことになります。

もしもの備えとして任意保険に加入をしていると、加害者が任意保険に加入していなくても交通事故でケガをしたときなどに十分な補償を受けやすくなります。

一人一人が任意保険を重要として捉え、備えることが大切になってきます。