アキレス腱炎・周囲炎
- スポーツでアキレス腱を痛めた
- 早く競技に復帰したい
- 病院でアキレス腱炎と診断された
- アキレス腱の周りが痛い
- 歩き始めが痛い
- 階段を下りるときが痛い
- アキレス腱炎が治らない
アキレス腱炎・周囲炎とは|堺市北区 くらまえ鍼灸整骨院
ふくらはぎは大きく3層に分かれており、表層の2層が「腓腹筋(ひふくきん)」と「ヒラメ筋」でこの2つを合わせて「下腿三頭筋」といいます。
この下腿三頭筋と踵(かかと)の踵骨(しょうこつ)をつないでいるのがアキレス腱です。
アキレス腱の役割は、腓腹筋やヒラメ筋の力を踵に伝えることであり、つま先立ちや地面を蹴る動作、足を着地する際のつま先を地面に踏み込ませるなどの重要な機能をはたしています。
そしてそのアキレス腱に何らかの原因で炎症が起きると「アキレス腱炎」を発症します。
アキレス腱は長さ約15㎝ほどで人体のなかで最大で最も強い腱ともいわれています。
この腱の名前である「アキレス」はギリシャ神話に登場する英雄「アキレウス」の唯一の弱点として、その名がついています。
アキレス腱炎・周囲炎の原因は?|堺市北区 くらまえ鍼灸整骨院
アキレス腱の表層にはパラテノンと呼ばれる組織があり、このアキレス腱とパラテノンの間には摩擦を軽減するための組織液があります。
またアキレス腱の奥の方には、脂肪組織がありアキレス腱へ血液を供給しています。
アキレス腱に走ったりジャンプをするなど繰り返しの負荷がかかることにより、炎症を生じたり、肥厚して癒着することで痛みが引き起こされます。
▪️アキレス腱炎・周囲炎になりやすいスポーツ
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陸上競技
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サッカー
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ラグビー
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バレーボール
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バスケットボール
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剣道
▪️アキレス腱炎・周囲炎になりやすい要因
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ソールの硬い靴を履いている
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ふくらはぎが硬い
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加齢
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肥満
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急に運動を始めた
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扁平足である
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立ち仕事
▪️アキレス腱炎・周囲炎の症状
アキレス腱を押さえると痛みが強くなり、運動の始めや歩き始めに痛みを感じることが多くなります。
起床後、階段を下りるときに痛みを訴える方もいらっしゃいます。
軽症のうちは、運動を続けていると痛みは軽減しますが、状態が悪化すると運動中、運動後にも痛みが継続してしまいます。
アキレス腱炎・周囲炎を放置すると?断裂する?|堺市北区 くらまえ鍼灸整骨院
通常、アキレス腱は1トンまでの負荷に耐えることができると言われている強靭な腱ですが、アキレス腱炎・周囲炎を放置し進行すると、その組織の微細損傷を引き起こします。
さらにアキレス腱が硬くなり変性すると、アキレス腱断裂にいたる場合もあります。
▪️アキレス腱断裂
以前は運動会シーズンで男性に多く発生していましたが、近年の健康ブームによりスポーツ参加が盛んになり、女性に増加傾向がみられます。
30歳~50歳のスポーツ愛好家に多く、
「後ろからボールをぶつけられた」
「後ろから蹴られた感じ」
などの衝撃を感じることが多く、
「破裂したような音がした」
など、断裂したときの音を自覚することもあります。
断裂した直後は、しゃがみこんだり、転倒したりしますが、しばらくすると歩けることもあります。
しかし、歩行が可能でもつま先立ちができなくなるという特徴があります。
断裂していてもアキレス腱以外の筋肉により、足首を動かすことは可能です。
アキレス腱炎・周囲炎の予防は?|堺市北区 くらまえ鍼灸整骨院
アキレス腱炎・周囲炎はスポーツなどの使いすぎ(オーバーユース)により多く発症します。
そのため早期の治療も大切ですが「予防」も大切になります。
①適度な休息 入浴など
スポーツは必ず適度な休息をとるようにしましょう。
過度なトレーニングや練習は使いすぎ(オーバーユース)になりアキレス腱炎・周囲炎の原因にもなります。
痛みを抱えながら練習をするとパフォーマンスの低下につながります。
練習後は自宅で入浴をするなどして、体にたまった疲労物質、痛み物質を取り除くようにしてください。
②ストレッチ
練習や競技前は、ダイナミックストレッチなどの準備運動をして、血流を良くしてから行うようにしましょう。
体を運動するという準備状態をつくってから体を動かしてください。
③整骨院での定期的なケア
学校のクラブ活動やスポーツは、どうしても体に疲労が蓄積されます。
セルフケアだけでは追いつかなくなります。
スポーツ障害の治療経験が豊富な整骨院や鍼灸院で、定期的な治療を受けるのがオススメです。
自分では気づかない体の変調を事前に見つけ出し、さまざまなケガの予防につながります。
④シューズを見直す
クッション性が悪く自分に合っていないシューズは、衝撃吸収ができず下半身に負担がかかります。
自分に合ったシューズを選ぶようにしてください。
⑤環境面を見直す 練習量や練習環境
同じクラブ活動やチームの中で、複数人アキレス腱炎・周囲炎などの下半身のケガがでているケースでは、過度な練習をしている可能性があります。
グラウンドなどの環境面、床や地面の状態(硬さ)もケガの要因になります。
練習内容だけでなく、練習環境もアキレス腱・周囲炎などのケガを予防するためのチェックポイントです。
アキレス腱炎・周囲炎の治療法は?/堺市北区くらまえ鍼灸整骨院
堺市北区くらまえ鍼灸整骨院では、アキレス腱炎・周囲炎に対して以下の治療法を組み合わせ治療していきます。
①徒手療法(MT-MPS)
アキレス腱炎・周囲炎の程度によりますが、痛みが強い場合は患部を避け硬くなった筋肉を手技でやわらかくし血液循環の改善を目的に治療していきます。
損傷した部位に応じ重点的に治療するところを探しだし、体表解剖、生理学、運動学などの基礎医学に基づき治療し回復速度を早めます。
②鍼療法(AT-MPS、トリガーポイント鍼療法)
患者さまの鍼に対する許容度や症状に応じて、鍼療法を組み合わせて治療していきます。
③ハイボルテージ療法
ハイボルテージという電気治療で痛みの緩和と治癒を促進させます。
ハイボルテージは高電圧刺激を皮膚から流し交感神経の興奮を抑制させることを目的とした電気療法です。(まったく痛くないのでご安心ください。)
痛みを緩和することで自律神経のバランスが整うことになり、血行が促進されます。
血行が良くなると、痛み物質を溜まることを防ぎ、筋肉に必要な酸素や栄養素が運ばれ質の良い組織に生まれ変わるため、アキレス腱炎・周囲炎の回復も早くなります。
④超音波治療
超音波で振動を与え温めながら、深部の筋肉にまで刺激を与えることができます。
アキレス腱・周囲炎の原因となる筋肉にまで温熱刺激をあたえることができます。
鎮痛効果と治癒の促進効果があります。