スタッフブログ
複雑骨折て何?
先日ゴルフ界のスーパースター、タイガー・ウッズ選手が交通事故で重傷を負いました。情報が錯綜してますが、1日も早く回復してもらいたいものです。
さて、報道によると「複雑骨折」「粉砕骨折」など様々な情報が流れています。
患者さんからも、「複雑骨折」という言葉を度々お聞きしますがちょっと「複雑」の意味を誤解してるケース見られます。専門家ではないので、しょうがないと思いますが(^ー^)
複雑骨折とは・・・
別名、「開放骨折」といいます。何が開放されてるかというと骨が皮膚から開放された状態。つまり、骨折した骨が皮膚から飛び出し露出した状態をいいます。
骨が何本も折れた状態や複雑に折れた状態を指すわけではありません。ちょっと誤解しやすい言葉ですね。
他にも誤解を与えているのは「骨のヒビ」かなと思います。ヒビが入っただけで骨折ではないから良かったとお話を聞きますが、実は骨のヒビも骨折に分類されます。
これを「不全骨折」といいます。
不全骨折とは・・・
骨の連続性が全て断たれず一部分だけヒビが入った状態を指します。そして不全骨折にも亀裂骨折、若木骨折、陥凹骨折、竹節状骨折、骨膜下骨折、骨膜損傷などがあります。
では上記に挙げた「粉砕骨折」は文字通り骨が粉々になった状態を指し、粉砕骨折は複雑骨折ではなく「複合骨折」に分類されます。言葉が似ており、言葉のイメージが先行して誤解がうまれてるのではないかと考えられますね。
骨折の分類は他にも色々とあるのですが、今回はここまでとします。
また機会があればこのブログで専門的な内容を紹介したいと思います。
参考文献 柔道整復学理論編 改訂第4版
堺市北区のくらまえ鍼灸整骨院
貞松