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アイシング・冷やすのはどういうときにするの?
ケガをしたときや身体に痛みがあるときにアイシング、つまり冷やした経験がある方は多いと思います。
では、なぜ冷やしているのでしょうか?
熱をもっているから冷やす・・・
早く治したいから・・・
とりあえず痛いときは冷やす・・・
などなど。理由は様々かもしれません。
しかし実際のところ、アイシングにはどのような効果があるかは、まだまだ世間では浸透していないようです。
なぜここまで、アイシングが浸透したのか?
1978年にDr.Mirkinが「RICE処置」を提唱しました。
これは、Rest(休息、安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)、それぞれの頭文字のアルファベットをとったものですが、このIce(冷却)が今日までアイシングが浸透している理由になります。
このRICE処置は、急性期症状の捻挫や打撲などに長らく行われてきました。
しかし・・・
2014年にDr.Mirkinが
「RICE処置は回復を助けるのではなく、遅らせるのかもしれない。私は間違っていた。」
今までの定説が覆されました。
RICE処置、近年の見解として
Rest(安静)・・・過度の休息は避ける。過度の休息は筋力の低下や、循環障害を起こし治癒過程を遅らせる可能性がある。
Compression(圧迫)・・・浮腫(むくみ、腫れ)の減少は一時的である。
そしてIce(冷却)、アイシングに対する考え方は
まずアイシングの利点は
・短期的効果として、神経を麻痺させ疼痛レベルを低下させること。つまり、痛みの緩和である。
・緊急に競技、スポーツに復帰しなければならないときは有効である。
そしてアイシングの欠点は
・アイシングは血流を遮る。血管を収縮させ血流を悪くする。
➡️それにより炎症反応、痛み物質を発生させる物質が受傷部位に留まる。
・神経にダメージを与えることがある。
➡️長時間のアイシング(冷却)は神経にダメージを与え、神経麻痺の報告もある。
・靭帯にダメージを与えることがある。
➡️靭帯は筋肉と違い血液の供給が少ないため、過度のアイシング(冷却)は靭帯の血液供給を阻害してしまう。
・筋損傷の回復を遅らせる可能性がある
➡️組織の炎症反応は治癒過程である。そのため、人間が本来持っている回復過程を妨げる。
・リンパ液の流れを阻害する可能性がある
➡️新鮮な血液養分を受傷箇所に届けることは治癒過程で重要である。
~まとめ~
・組織の炎症反応は、筋肉や靭帯を修復する過程で必要である。
・痛みが強くないケースではアイシングは最小限に留めるか、温熱に切り替えるべきである。
・痛みが強く、プレーに早期復帰するケースや痛みがツラいときはアイシングが有効である。
このようにアイシング(冷却)をすることは、治すことを早くするのではなく、むしろ治癒を遅らせる可能性があります。
臨床的にも、日常生活での寝違えやぎっくり腰などは余程痛みが強くない限り、温めた方が楽になるケースが見受けられます。
痛みがツラく、我慢できない時は短期的な痛みの緩和目的でアイシングをすることもあります。
そのときの目安時間は10分~15分程度にするようにしてください。
その人の状況や状態を把握し、適宜対応していくことが重要になります。
参考文献 Sportsmedicine171 208
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