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スジ(すじ)を痛めた!そもそもスジって何?
患者さんからよく聞かれることのひとつに
「先生、痛めてるのってスジ?」
今回はこの「スジ(すじ)」を
もう少し掘り下げていきます。
実は、解剖学ではスジという用語はありません。
「筋肉」「腱(けん)」など
その辺りが世間一般で言われる「スジ」になります。
「スジ」をGoogleで検索してみると・・・
Weblio辞書、goo国語辞書ともに
①筋肉。また、その線維。
②筋肉を骨に付着させている組織。腱(けん)。
などなど。
そもそも「筋」という字は「すじ」と
読みますもんね(o^-^o)
では、もう少し専門的に掘り下げていきます。
まず筋肉について
我々が一般的に認識している筋肉は
正式には「骨格筋」と言います。
プロメテウス解剖学アトラス第2版
プロメテウス解剖学アトラス第2版
他にも、胃腸や血管などの筋肉の「平滑筋」。
心臓の筋肉である「心筋」があります。
骨格筋は全身の至るところにあり600以上あります。
体重の約40%に相当し、すべての筋肉には血管、神経が通っています。
上記のように、筋肉は筋線維(筋細胞)の束になったものであり、その筋線維は筋原線維を数百本集めて束にしたものです。
筋線維(筋細胞)の太さは0.02㎜、筋原線維の太さは0.01㎜です。
そーめんの太さが1.3㎜未満と考えると、非常に細い線維の束が集まったのが筋肉です。
腱(けん)について
「腱(けん)」は骨格筋の両端の部分であり、筋肉と骨を
結んでいる丈夫な結合組織です。
プロメテウス解剖学コアアトラス第2版
筋肉は血管が富んでいるため赤色を示しますが、腱(けん)は血管の分布に乏しいため白く硬い組織になります。
余談ですが、食肉のスジ肉はアキレス腱が付着している肉の部分だそうです。
食感のかたいスジの所が「腱(けん)」、やわらかい所が「筋肉」でしょうね(^ー^)
まとめ
一般の方が言う「スジを痛めた」ケースは
ほとんどが「筋肉」。
解剖学の用語では「スジ」とは言わない。
「筋肉」の両端は「腱(けん)」でその腱が骨に付いている。
食肉用の「スジ」は「腱(けん)」。
これだけでも「スジ」についての理解が深まったのではないでしょうか(o^-^o)
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