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交通事故の後日に痛みが出てしまう、「むち打ち」の症状12個
交通事故の痛みは、直後は痛くなくても、後日痛みが出てくるケースはよくあります。
レントゲンで異常がなくても、痛みが出てくるのです。
なぜなら、骨折とは異なり、頸椎(けいつい)、つまり首の骨のわずかな筋肉の損傷やそこから発生するわずかな歪みが原因なので、レントゲンには映りにくいという要因があります。
なぜ後日に痛みが出るの?
交通事故の直後は、興奮状態にあって非常に神経が高ぶっています。余程の外傷(骨折、出血、強い打撲)などがない限り、痛みを感じにくい状態になっているのです。
交通事故直後に痛みは発生せず、時間の経過とともに不調が続くことがあったら、それはむちうち症状の可能性があります。
交通事故の後日、このような症状があれば「むちうち」症状の可能性があります。
むちうちの代表的な症状
1、首や背中、肩などの痛み
2、耳鳴り
3、頭痛
4、めまい
5、吐き気
6、手足の痺れ
7、倦怠感やだるさ
8、食欲不振
9、声を出す時に違和感がある
10、顔が痛い、表情筋が動かしづらい
11、記憶力の低下
12、頻尿、便秘
交通事故のあと、上記のような症状に悩まされる場合は、むちうち症をうたがって、すぐに専門家に見せてください。
1、首や背中、肩などの痛み
レントゲンでは異常がないと言われたが、首や背中、肩などに具体的な痛みが出ることがあります。ほおっておくと、いつまでも痛みが続きます。最初は、すぐに治ると思い中々受診されない為注意が必要です。
2、耳鳴り
むちうちが原因で耳鳴りの症状が出てくる場合があります。耳鳴りは、色々な原因からなってしまいます。
特に頸部筋の損傷や循環障害・ストレスなどが複合的に絡み合い自律神経の失調による原因もありますので、誤解しやすいものです。
特に耳鼻科で診断される方が多いので注意が必要です。
3、頭痛
むちうちを原因とする症状のなかで、頭痛は案外見逃されがちな症状です。元々頭痛持ちの方でしたら、なおさらです。ひどくなった頭痛も、いつもの偏頭痛だと誤解してしまうのです。
むちうちが原因の頭痛は、さまざまな症状があります。
・後頭部が痛くなる
・首の後ろに痛みがある
・こめかみの辺りがズキズキと痛む
・眉間のあたりが痛む
中には吐き気とともに頭痛を感じる方もいらっしゃいます。吐き気と頭痛で日常生活に支障をきたす場合もあります。
4、めまい
むちうちが原因でめまいが起こることもあります。交通事故の衝撃で損傷した筋肉やそれにより歪んだ背骨が神経や血管を圧迫して起こると考えられています。
交通事故というのは精神的に強烈なダメージとして心に残ります。外傷がなかったとしても「目に見えない症状」として残ってしまうことは往々にしてあります。
5、吐き気
交通事故による衝撃で頸部にダメージを受け、首のあたりの筋肉などの軟部組織が損傷すると見られるものです。
これらはレントゲンを撮っても軟部組織の柔らかい部分なので映らず見逃されがちなのですが、ほうっておくとますます症状が悪化することもあります。
首周辺に関しては、早めのケアが大切です。
6、手足の痺れ
手足のしびれは、一般的には神経の圧迫からおきます。事故の衝撃が強かったことが想像できます。もちろん治療にも時間がかかる部類となります。
これらを長期間ほっておくと、運動障害や感覚障害が起こってくることがあり、最悪手術をおこなう可能性もあります。
7、倦怠感やだるさ
目立った外傷はなく、病院に行っても「異常なし」という診断結果。しかし、原因不明の不調が続く。倦怠感、だるさ。。。
これは良くあるケースです。
症状の原因が判明しないのに、不調が続くのは想像以上に苦しいものです。痛みに必死に耐えても、いつ治るか分かりませんので精神的に辛くなってきます。
まずは我慢せずに、専門家に相談してみてください。
8、食欲不振
頸椎の神経が圧迫されて脳の血行が悪くなると起こりうる症状です。空腹でも食欲が出ない、胃もたれがひどい、吐き気がするなど胃腸の障害が、むちうちを原因として起こることもあります。
さらには、こんな症状も!
9、声を出す時に違和感がある
脳底周辺の動脈の血行が悪くなると起こりうる症状です。声を出す時に違和感があったり、声がかすれたりするケースがあります。
10、顔が痛い、表情筋が動かしづらい
顔面に痛みがあったり、顔の感覚に違和感があったり、喋るとき笑顔になる時に、動かしづらかったりという症状があります。
11、記憶力の低下
脳底動脈の血行が悪くなる事により記憶力の低下につながるケースです。注意力が散漫になったり集中しようとしてもできなくなったりする場合もあります。
12、頻尿、便秘
むちうちの中には、内蔵に障害が出るケースもあります。さっきトレイに行ったばかりなのに、またトイレに行きたくなるケース。下痢しやすくなったり、反対に便秘で何日も排便がない場合もあります。
まずは専門家にご相談を
症状がやわらいできたからと言って安心してはいけません。一時的に体のバランスが良くなり、症状が緩和されることがあるからです。しかし、根本的に治っていないと、ちょっとしたショックで戻ったり、悪化してしまうこともあります。また天候や季節によって変化することもあります。
まとめ
できれば、自分で判断しないこと、放置しないことです。交通事故に遭って、後日、上のような症状がありましたら、すぐに専門家に見てもらいましょう。
むちうちの治療は、少し良くなったからと言って通院をやめてしまって、元に戻ったり悪化するケースも非常に多いです。
むちうちは、治療が難しい病気なのですが、不快感のない生活ができるように願っております。