お悩み改善例
大学野球選手に生じた左肘投球障害(野球肘)に対する徒手療法・鍼治療の効果 ―30mから70m投げれるようになった実例― 部位:左肘 年齢:大学3回生 性別:男性 仕事内容(趣味):大学野球部所属。高校1年時に左肘を痛めピッチャーから外野手に転向。
主症状
左肘の投球時痛。高校1年で発症して以来、最も強い痛みを呈し、投球不能となる。医療機関でレントゲン・MRI検査を受け、野球肘と診断。整骨院にも複数通院したが改善せず、大学野球3回生の引退直前に当院を受診。
随伴症状
特記事項なし。
検査
触診にて円回内筋上腕頭起始部から肘窩尺側の円回内筋筋腹に明らかな圧痛を確認。
治療
徒手療法(MT-MPS)
鍼治療(AT-MPSおよびトリガーポイント療法)
治療頻度および治療期間
3週間で計6回施術。
初診:徒手療法のみ
2回目以降:鍼治療を併用
3回目:7割の力で30mから60mへの遠投が可能に改善
5〜6回目:より強い投球が可能になったが、軽度の痛みが残存
最終的に遠投も70mまで投げれることが可能となり、「再びピッチャーとして投げたい」という希望を持てるレベルまで回復
経過および考察
初診時は肘関節周囲に強い圧痛と投球動作時の制限があり、典型的な野球肘の症状を呈していた。治療により短期間で投球距離・強度の回復が得られたのは、以下の要因によると考えられる。
局所循環の改善
徒手療法および鍼治療により筋膜・筋組織の緊張を解放し、微小循環が改善。酸素供給や代謝産物の排泄が促進され、疼痛物質(ブラジキニン・プロスタグランジン等)の蓄積が軽減された。
神経生理学的作用
トリガーポイントへの刺鍼刺激により、ポリモーダル受容器が活性化し、痛みの伝達を抑制。脊髄後角レベルでのゲートコントロール機構が働き、投球時痛の軽減に寄与した。
投球動作に関わる筋バランスの回復
円回内筋の過緊張は肘内側の牽引ストレスを増大させる。徒手療法により屈筋群と伸筋群の協調性が改善し、投球動作に必要な筋連鎖(肩甲骨・上腕・前腕)の機能回復が進んだ。
心理的要因の改善
長年続いた痛みにより「投げられない」という不安が強く、運動制御に悪影響を与えていた。施術効果を実感する過程で自己効力感が回復し、筋活動パターンの正常化にもつながった。
以上から、本症例は筋・筋膜性因子が主体であり、循環改善・神経学的調整・動作再教育の相乗効果により早期回復が得られたと考える。
【検査にて圧痛確認】
【鍼治療を併用】
まとめ
初診時は肘関節周囲に強い圧痛と投球動作時の制限があり、典型的な野球肘の症状を呈していた。治療により短期間で投球距離・強度の回復が得られたのは、以下の要因によると考えられる。
局所循環の改善
徒手療法および鍼治療により筋膜・筋組織の緊張を解放し、微小循環が改善。酸素供給や代謝産物の排泄が促進され、疼痛物質(ブラジキニン・プロスタグランジン等)の蓄積が軽減された。
神経生理学的作用
トリガーポイントへの刺鍼刺激により、ポリモーダル受容器が活性化し、痛みの伝達を抑制。脊髄後角レベルでのゲートコントロール機構が働き、投球時痛の軽減に寄与した。
投球動作に関わる筋バランスの回復
円回内筋の過緊張は肘内側の牽引ストレスを増大させる。徒手療法により屈筋群と伸筋群の協調性が改善し、投球動作に必要な筋連鎖(肩甲骨・上腕・前腕)の機能回復が進んだ。
心理的要因の改善
長年続いた痛みにより「投げられない」という不安が強く、運動制御に悪影響を与えていた。施術効果を実感する過程で自己効力感が回復し、筋活動パターンの正常化にもつながった。
以上から、本症例は筋・筋膜性因子が主体であり、循環改善・神経学的調整・動作再教育の相乗効果により早期回復が得られたと考える。
施術内容および費用
施術内容:徒手療法および鍼治療
費用:当ホームページ料金表を参照
リスク
治療後に一時的な筋肉痛様の違和感や倦怠感が出る可能性あり。ただし、通常は1〜2日で自然に軽快。













