お悩み改善例
徒手療法および超音波治療により改善を認めた左足関節捻挫の一症例 部位:左足関節 年齢:30代 性別:女性 仕事内容・趣味:介護職・バレーボール
主症状
左足関節の捻挫後、階段昇降や歩行時の方向転換に伴う運動痛および荷重時の恐怖感
随伴症状
・左足の疼痛回避動作により右下肢の倦怠感を訴える
・過去に足関節部の骨折歴あり(左右不明)
検査
・圧痛:内果および外果を含む足関節周囲全体に認める
・内反・外反ストレステスト:強い恐怖感のため実施不可
・足関節背屈時:下腿前面に詰まり感
・しゃがみ込み動作:アキレス腱部に伸張感あり
治療
【徒手療法】
・左足関節周囲筋群(腓骨筋群、後脛骨筋、下腿三頭筋)に対し軟部組織リリースおよび徒手療法を施行。
・左右
下肢全体および中殿筋・大殿筋に対するアプローチを並行して実施し、代償運動パターンの調整と下肢支持性の回復を図った。同時に筋緊張緩和、循環改善を目的に施行。
・受傷部位の直接アプローチは避ける
【超音波療法】
・1MHz連続波による超音波治療を足関節周囲に5分間実施
・目的は炎症性浮腫の軽減、疼痛の緩和、軟部組織の伸張性向上
治療頻度および治療期間
初回~2回目:週2回ペース
3~4回目:週1回ペース
合計4回の施術を実施
経過および考察
初回は関節周囲に広範な圧痛および荷重に対する恐怖心が強く、足関節の可動性および支持性に大きな制限を認めた。これは、関節包内の侵害受容器の過敏化、筋・筋膜の防御的収縮、さらに固有感覚の乱れが複合的に影響していたと考えられる。
徒手療法により局所循環の改善と筋緊張の抑制が得られ、関節内圧の正常化および滑液分泌の促進が推察される。超音波治療の温熱作用によって深部筋膜の柔軟性が高まり、動作時の伸張痛の軽減が得られた。
また、代償的な運動連鎖による右下肢の倦怠感に対しては、両下肢・臀部への広範囲な介入が奏効したと考える。
全体として、固有感覚の正常化、荷重時の支持面制御能力の回復、筋収縮と関節安定性の協調運動が再構築され、4回の施術で恐怖心なく階段昇降・方向転換が可能となった。
【4/11(初診時)】
【(初診時)】
【4/18(3回目受診時)】
【(3回目受診時)】
まとめ
本症例は、左足関節捻挫に対し徒手的および物理的アプローチを併用することで、短期間での機能回復を得た。
捻挫後の機能障害は疼痛のみならず、固有受容器の異常や代償運動による全身的影響も鑑みた介入が必要であることを再確認した。
機械的安定性の評価に加え、神経筋制御の再構築を目的とした治療戦略が有効であると考える。
施術内容および費用
徒手療法・超音波治療
※費用については当院ホームページの料金表を参照
リスク
治療直後は血流促進による筋肉痛様症状や倦怠感を一時的に呈する可能性あり
個体差により反応速度や治癒経過には差異が生じうる













