お悩み改善例
高齢患者の2年前発症の肩関節の疼痛、夜間痛、可動域制限が改善した一症例 年齢:80代 性別:女性 仕事内容:主婦
主症状
2年前から右肩関節の疼痛。特に夜間に痛みが強く、運動時の痛みもあり。結帯動作(肩関節の内旋と伸展)の動作制限が著明で、日常生活に支障をきたす。
随伴症状
肩関節の運動制限、特に挙上時に代償運動を伴う。体幹を伸展する際にも痛みが生じるが、屈曲時には痛みがない。
検査
肩関節結帯(内旋+伸展)動作:上前腸骨棘までの可動域。
肩関節挙上制限、その際に代償運動が見られる。
肩関節水平屈曲:約90度。
体幹伸展時痛が認められるが屈曲時は痛みがなし。
治療
右肩甲帯筋を中心に脊柱筋および頚背部領域に対し徒手治療を実施。
治療頻度および治療期間
週2回の治療を1ヶ月間で合計9回。
経過および考察
週2回の徒手治療を継続した結果、1ヶ月で大幅な症状の軽減が確認されました。初診時は疼痛がほぼ毎日あり、日常生活にも影響していたが、治療の経過とともに疼痛は「気にならない程度」まで軽減した。特に夜間痛はほぼ消失し、患者が特に不便を感じていた結帯動作(肩関節の内旋と伸展)の可動域も大幅に改善した。
本症例は肩関節周囲炎に類似した症状を呈し、特に2年前の発症以来慢性化し拘縮様症状がみられた。しかし、適切な徒手療法により肩関節周囲の筋・筋膜の柔軟性や関節可動域が改善され、疼痛軽減につながったと考えられる。高齢患者でありながら徒手療法による改善が見られたことから、的確で適切な治療が肩関節の拘縮や痛みの管理に有効であることが再確認された。
【初診時】

【治療後】

まとめ
高齢女性患者における右肩痛症例が徒手治療を通じて、結帯動作の改善や夜間痛の消失といった症状の著しい軽減が得られた。本症例は、長期にわたる症状を有する肩関節の拘縮様症状に対し、筋・筋膜リリースや可動域拡大のための徒手療法が非常に有効であることを示唆している。
施術内容および費用
施術内容:徒手療法
費用:当ホームページ料金表参照
リスク
治療刺激と血流改善のため、一時的に筋肉痛のような症状や倦怠感を感じることがある。