お悩み改善例
五十肩(肩関節周囲炎)および高血圧が改善した一症例 年齢:62歳 性別:男性 職業:会社員
主症状
整形外科にて肩関節周囲炎と診断。
肩関節の可動域制限および夜間痛。初診時、肩関節の外転は45°で結帯動作は不能。
随伴症状
頚部の可動域制限あり。高血圧の既往があり10年以上降圧剤を服用。
検査
整形外科:レントゲン検査実施。肩関節周囲炎(五十肩)と診断。
当院:運動検査で肩関節の外転は45°。結帯動作は不能。
治療
整形外科で4ヶ月ほど痛み止め注射やリハビリ(滑車運動)を行ったが、改善がみられず当院での治療を開始。
当院での治療内容は以下の通り。
初期治療として頚部や背部に対する徒手治療を行い、患部にはハイボルテージと超音波を組み合わせたコンビネーション治療を実施。患部の圧痛が強いため、最初の6回は患部以外の部位に対して徒手治療を行った。6回目の治療から徒手治療に加えて鍼治療を組み合わせた治療を開始し、患部の圧痛の軽減に応じて肩関節の治療も直接的に行った。2ヶ月目以降、前胸部や前腕伸筋など解剖学的連結および機能的連結を考慮した治療を追加した。
治療頻度および治療期間
週2回の治療を約3か月継続。
経過および考察
治療開始から2回目の施術後、肩関節の外転が90°まで改善。治療の継続により、1ヶ月ほどで夜間痛が軽減し、肩関節の可動域もさらに改善がみられた。また、頚部および肩関節周辺の圧痛が軽減することで、首や肩の動きの制限も改善した。
注目すべき点は、肩関節周囲炎に対する治療の過程で血圧が低下し、10年以上服用していた降圧剤が不要となったことである。これは、頚部や肩周囲の治療により自律神経系への作用が促され、全身の血流が改善されたためと考えられる。肩関節周囲炎の治療において、患部だけでなく全身的なアプローチが有効であることを示唆する重要な事例である。
【初診時】

【2回目】

【2週間後】

【2ヶ月目】

まとめ
本症例は、肩関節周囲炎の症状改善だけでなく、高血圧の改善もみられた貴重なケースである。従来の局所的な治療だけでなく、頚部や前胸部、前腕伸筋に対するアプローチが患者の症状改善に大きく寄与した。また、血圧の改善が認められたことから、全身的な機能改善がもたらす効果も無視できないことが示された。
施術内容および費用
施術内容:徒手療法・コンビネーション治療・鍼治療
費用:当ホームページ料金表参照
リスク
治療刺激と血流改善のため、一時的に筋肉痛のような症状や倦怠感を感じることがある。