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お悩み改善例

サッカー中学生の左足関節捻挫に対するコンビネーション治療の即時効果と再発予防の重要性 年齢:中学2年生(14歳) 性別:男性 仕事内容(趣味):サッカー(クラブチーム所属)

主症状

左足関節の内返し捻挫。著明な腫脹はないものの、腓骨筋腱部に圧痛を認め、患側の可動域制限あり。
足関節の動きに違和感があり、走行時や方向転換時の不安感が認められる。着地時に軽度の痛みもある。

検査

  • 視診・触診:明らかな腫脹なし。腓骨筋腱部に限局した圧痛あり。
  • 可動域検査:患側の足関節背屈・底屈・内外反の可動域低下。健側も過度な練習により正常可動域とは言い難い状態。
  • 徒手検査:前方引き出しテスト、内反ストレステストで軽度陽性。靭帯損傷の可能性は低いが、腓骨筋の緊張亢進が確認された。

治療

  • 徒手療法 および 超音波 + ハイボルテージによるコンビネーション治療
  • 徒手療法:足関節のアライメント調整と腓骨筋の筋膜リリース
  • 超音波治療:組織修復促進と浮腫軽減
  • ハイボルテージ:疼痛軽減と筋膜・腱組織の回復促進

治療頻度および治療期間

1回の治療で痛みは消失し、可動域も正常化。翌日に完治。今後は再発予防のためのリハビリ・セルフケア指導を実施予定。

経過および考察

(1) 治療効果が即時に現れた理由は、靭帯損傷の可能性は低く、主に腓骨筋腱の緊張亢進が主症状であった。このため、適切な徒手療法と物理療法を組み合わせることで瞬時に筋緊張が緩和され、可動域が正常化し、疼痛が消失したと考えられる。
徒手療法の役割 足関節の内反捻挫において、腓骨筋は外反を制御する重要な役割を担っている。捻挫の際に腓骨筋が反射的に収縮し、過緊張状態となることで痛みと可動域制限が発生する。徒手的に腓骨筋をリリースすることで、筋紡錘の反応を抑え、正常な筋張力を回復させることができた。
超音波治療の役割 超音波には深部の組織に対する微細な振動刺激があり、細胞レベルでの炎症抑制・血流促進・浮腫軽減が期待できる。特に腓骨筋腱の微細な炎症を速やかに鎮静化するのに寄与したと考えられる。
ハイボルテージの役割 ハイボルテージ療法は高電圧を用いて組織の深部まで通電し、神経の興奮を抑制する。これにより、疼痛閾値が上昇し、即時的な鎮痛効果が得られた。また、筋膜・腱組織の血流を促進し、筋緊張の改善にも寄与した。

(2) 健側の可動域制限と再発予防の必要性本症例では、健側も過度な練習の影響で正常可動域が得られていなかった。この状態では、左右のバランスが崩れ、再び患側に過剰なストレスがかかる可能性が高い。
足関節の可動域制限は、腓骨筋・長趾伸筋・前脛骨筋・下腿三頭筋のバランス不良が関与していることが多く、適切なストレッチ・筋膜リリースが必要である。
足部のアーチ構造の維持が重要であり、足底筋群の強化(タオルギャザーなど)を取り入れることで、足関節の安定性が向上し、再発リスクを軽減できる。

【問診票 赤ペン部分が罹患部位】

まとめ

本症例は、左足関節の軽度の内返し捻挫であり、腓骨筋の過緊張が主な原因であった。
徒手療法、超音波、ハイボルテージのコンビネーション治療により、即時的に痛みが消失し、可動域が回復した。
健側も含めた足関節の可動域改善と筋バランス調整が今後の課題であり、適切なセルフケア・エクササイズの指導が必要である。
捻挫の再発予防には、足関節の可動域維持・筋力強化・プロプリオセプション(固有感覚)トレーニングが必須であり、サッカー選手としてのパフォーマンス向上にもつながる。

この症例から、適切な徒手療法と物理療法の組み合わせが、スポーツ選手のケガからの早期回復に極めて有効であることが示唆される。また、健側のケアも含めた包括的なアプローチが、長期的な競技パフォーマンスを維持するために重要であると考えられる。

施術内容および費用

  • 施術内容:徒手療法・コンビネーション治療
  • 施術費用:当HP参照

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