お悩み改善例
足のタコおよび頻尿が改善した一症例 年齢:85歳 性別:女性 仕事 (趣味):主婦、朝のウォーキング
主症状
右足中指および両足裏のタコ。
特に右足中指先端のタコの痛みが一番強く、歩行時や靴に触れると耐えがたい痛みを感じる。
随伴症状
- 夜中の頻尿 (1晩に3回から4回)
- 膝の痛み
検査
- 視診および触診によりタコの部位と範囲を確認
- 痛みの程度を患者の自己申告および歩行時の観察で評価 疼痛性跛行が認められた
- 随伴症状については患者からのヒアリングを行い、頻尿の頻度と膝の痛みの程度を把握
治療
- 徒手療法: タコのある足指と足底に施術。下肢全体から臀部筋、脊柱筋までの筋緊張緩和および循環改善を目的としたアプローチ。
- 鍼治療: 下肢の循環改善と痛みの緩和を目的に施術。
お灸は使用せず、筋緊張の緩和と血流促進に重点を置いて治療を行った。
治療頻度および治療期間
- 治療頻度: 1週間に1回
- 治療期間: 1ヶ月から2ヶ月で痛みが少しずつ緩和され、4ヶ月で大幅な改善がみられた。
経過および考察
治療を開始してから1ヶ月から2ヶ月の間で、右足中指および足底のタコによる痛みが徐々に軽減し始めた。
4ヶ月目には大幅な痛みの改善が認められ、靴に触れても耐え難い痛みが緩和された。
また、治療の過程で随伴症状である夜間の頻尿の回数も1回程度に減少し、膝の痛みも緩和された。
これは循環改善と筋緊張緩和が全身的に影響し、自律神経のバランスが整えられた結果と考えられる。
本症例では、足底および足指のタコに対して徒手療法を中心に施術を行い、鍼治療による循環改善が随伴症状にも効果的であった。
タコの痛みが慢性的に持続する場合、皮膚科的な治療だけではなく、筋骨格系の問題として全身的なアプローチが有効である可能性が示唆される。
また、高齢者に多くみられる頻尿や膝痛に対しても、筋緊張の緩和および血流促進が有効であることが確認された。
【初診時】

【治療開始1ヶ月半】

【約3ヶ月】

まとめ
85歳女性の右足中指および足底に発生したタコに対し、徒手療法と鍼治療を組み合わせたアプローチを行った結果、4ヶ月で痛みの大幅な改善が認められた。
また、随伴症状であった夜間頻尿の回数減少および膝の痛みの緩和もみられた。
本症例から、筋緊張の緩和と循環改善が高齢者のタコおよび随伴症状に有効である可能性が示され、全身的な治療の重要性が再確認された。
施術内容および費用
施術内容:徒手療法 鍼療法
費用:当ホームページ料金表参照
リスク
治療刺激と血流改善のため、一時的に筋肉痛のような症状や倦怠感を感じることがある。