スタッフブログ
【東京でファンクショナル・トレーニング研修を受講|身体機能評価と運動療法を学びました】
院長の貞松です。
2026年8月30日、東京で開催されたファンクショナル・トレーニング研修に参加してきました。
くらまえ鍼灸整骨院では、痛みがある場所だけを見るのではなく、関節の動きや筋肉の状態、姿勢、身体全体の機能を評価することを大切にしています。
今回の研修では、その考え方をさらに深めるため、身体機能の評価とファンクショナル・トレーニングについて、理論と実技の両面から学びました。
ファンクショナル・トレーニングとは?
「ファンクショナル・トレーニング」と聞くと、筋力トレーニングやスポーツ選手が行うハードなトレーニングをイメージされる方も多いかもしれません。
しかし、今回学んだ内容は、単に筋肉を鍛えたり、トレーニング種目を覚えたりするものではありません。
身体が本来持っている機能に着目し、
「なぜこの動きがうまくできないのか」
「どの関節に可動性が必要なのか」
「どの部分に安定性が必要なのか」
「身体を効率よく動かすためには何が必要なのか」
といったことを評価し、その人に必要な運動につなげていく考え方です。
今回の研修で学んだ内容
今回の研修では、実際に身体を動かしながら、
・関節の可動性(モビリティ)と安定性(スタビリティ)
・体幹機能と身体の使い方
・スクワット、ランジなどの基本動作
・股関節を中心に身体を動かすヒンジ動作
・身体を連動させるクロスパターン
・加速、減速に関係するシンアングル(すねの角度)
などについて学びました。
重要なのは、単に「スクワットができる」「ランジができる」と判断することではありません。
例えばスクワット一つをとっても、
・足関節が十分に動いているか
・股関節を適切に使えているか
・体幹を安定させられているか
・膝や足部の位置はどうなっているか
・左右で動き方に違いがないか
など、さまざまな視点から身体機能を確認することができます。
一つの動作から身体のどこに問題がある可能性があるのかを考えることも、今回の研修で学んだ重要なポイントでした。
「可動性」と「安定性」の両方が重要
身体をスムーズに動かすためには、関節が大きく動けばよいというわけではありません。
身体には、しっかり動くことが求められる部分と、動作中に安定していることが求められる部分があります。
例えば、足関節や股関節の可動性が低下すると、本来必要な動きを別の部位で補おうとすることがあります。
一方で、体幹などの安定性が十分でなければ、手足を効率よく動かしにくくなる場合があります。
このように、「硬いからストレッチする」「筋力が弱いから筋力トレーニングをする」と単純に考えるのではなく、その人の身体に何が必要なのかを評価することが重要になります。
身体は一つの筋肉・関節だけで動いているわけではありません
歩く、走る、階段を上る、物を持ち上げるといった日常動作から、投げる、打つ、蹴る、ジャンプするといったスポーツ動作まで、身体は多くの関節や筋肉が協調して動いています。
足部、足関節、膝関節、股関節、骨盤、体幹、胸郭、肩甲帯、上肢などが連動することで、一つの動作が生まれます。
そのため、一つの部位の機能が低下した場合、別の部位がその動きを補う「代償動作」が生じることがあります。
例えば、足関節の動きが十分でなければ、膝や股関節など別の部位で動きを補うことがあります。
痛みが出ている場所と、身体機能上の問題がみられる場所が必ずしも一致するとは限りません。
だからこそ、痛い場所だけを見るのではなく、身体全体を評価することが大切だと考えています。
徒手療法と身体機能評価
この考え方は、くらまえ鍼灸整骨院が普段の施術で大切にしていることとも共通しています。
当院では、単に痛みのある場所を揉むのではなく、解剖学・運動学・体表解剖に基づいて身体を評価し、一つひとつの筋肉を触り分けながら施術を行っています。
表層の筋肉だけでなく、症状や身体の状態に応じて深部に位置する筋肉についても評価し、施術することがあります。
しかし、個々の筋肉や関節を評価するだけでは分からないこともあります。
「その筋肉や関節が、実際の動作の中でどのように働いているのか」
という視点も重要です。
今回学んだファンクショナル・トレーニングや動作評価の考え方を深めることで、
「個々の筋肉や関節を評価する視点」
と
「身体全体の動きを評価する視点」
の両方から患者さまの身体を考えられるよう、今後も学びを続けていきたいと思います。
肩こり・腰痛・膝痛などへの運動療法にも
身体機能を評価する考え方は、スポーツ選手だけを対象としたものではありません。
慢性的な肩こりや腰痛、膝痛などでは、筋肉や関節そのものの状態だけでなく、身体の使い方や関節可動域、体幹機能などが関係している場合があります。
例えば、
「腰痛を繰り返している」
「肩こりが一度楽になっても、またつらくなる」
「膝の痛みで歩いたり階段を上ったりするのがつらい」
といった場合にも、必要に応じて身体機能を確認することが大切です。
施術によって筋肉や関節へアプローチするだけでなく、その後の身体の使い方まで考える。
今回の研修は、そのための知識や技術をさらに深める機会となりました。
スポーツ障害から競技復帰・コンディショニングへ
スポーツの分野では、痛みが軽減することだけがゴールではありません。
走る、投げる、蹴る、ジャンプする、急停止する、方向転換するといった競技動作へ安全に戻していくことも重要です。
そのためには、患部の状態だけでなく、
・関節可動域
・筋機能
・体幹機能
・バランス
・加速、減速動作
・身体全体の連動性
なども確認していく必要があります。
今回学んだヒンジ、クロスパターン、シンアングルなどの考え方も、今後さらに理解を深めることで、スポーツ障害からの競技復帰やコンディショニング、身体機能の向上に活かしていきたいと考えています。
日常生活の質(QOL)や健康寿命のためにも
身体機能を維持・向上させることは、スポーツ選手だけに必要なものではありません。
年齢を重ねても、
「自分の足で歩く」
「階段を上る」
「買い物へ行く」
「旅行を楽しむ」
といった日常生活を続けるためには、筋力だけでなく、関節可動域やバランス能力、身体を適切にコントロールする機能も大切です。
運動療法や身体機能へのアプローチは、痛みへの対応だけでなく、日常生活の質(QOL)や健康寿命という視点からも重要だと考えています。
今回の学びを今後の施術に活かしていきます
今回の研修では、単にトレーニング方法を学ぶのではなく、理論を理解した上で実際に身体を動かし、身体機能を評価することの重要性を改めて学ぶことができました。
くらまえ鍼灸整骨院では、これまで大切にしてきた徒手療法や鍼施術、筋肉・関節の評価に加えて、動作や身体機能という視点についても学びを深めています。
肩こり・腰痛・膝痛などの日常的なお悩みから、スポーツ障害、競技復帰、コンディショニングまで、一人ひとりの目的や身体の状態に合わせたサポートができるよう、今後も知識と技術の研鑽を続けてまいります。
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